翻訳と辞書 |
X-21 (航空機)[えっくす21]
X-21は、アメリカ航空宇宙局が使用していた実験機。層流制御の実験機であり、ダグラスWB-66Dを改装して製造された。担当はノースロップ社であり、A型のみ2機が製造された。 == 背景 == 流体中を移動する物体の表面付近には、境界層と呼ばれる薄い層状の流れが存在している。物体に流れが接し始めた(すなわち境界層が発生して間もない)上流では境界層は層流であるが、流れ進むにつれてエネルギーの減少(散逸)によって乱流境界層へと遷移する。層流境界層は乱流境界層に比べて表面での速度勾配が小さいが、これは粘性による摩擦抗力が小さいことを意味する。 よって、流れの剥離による圧力抗力の増大をさほど心配しなくてよい、翼のような流線形物体に関しては、できるだけ広い面積に渡って表面の境界層を層流に保つことができれば全体の抗力が低下することになる(抗力は摩擦抗力と圧力抗力とから成る)。 したがって、輸送機器のなかでも航空機や新幹線のように、摩擦抗力の低下が燃費の向上に直結するものに関しては、いかにして長く層流境界層を維持するかが、重要な課題ないし研究テーマとなっている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「X-21 (航空機)」の詳細全文を読む
スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース |
Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.
|
|